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しののめまぜそば@しののめヌードル・江東区亀戸

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写真: しののめまぜそば@しののめヌードル・江東区亀戸

写真: すっごいよ豚骨@渡なべ・新宿区高田馬場 写真: 烏賊れたベイビー@流。・北区十条

しののめヌードル
  江東区亀戸3-45-18

 6月中旬に初めて訪れて自家製麺の美味しさに驚いた、若い女性店主さんが営むお店。その際、混ぜそばの提供が10日前から数量限定で始まったことを知り、これは是非味わってみたいと思ったので、7月初旬の土曜日に再訪した。11時50分にお店に着くと店頭に行列は無いばかりか、入店してもソロ客が3人(そのうち2人は女性)だけと空いていた。まずは右手にあるタッチパネル式の小型券売機で標記の食券を1000円で発券し、フロア担当の女性に手渡してお願いした。
 しばらくして配膳されたのは、大きな口径で少し深さのあるパスタ皿のような陶器に、あらかじめタレと和えた茹でたて麺と具材が載っている。具材は、締まっていて多少噛み応えはあるが、肉の味がメチャメチャ濃いサイコロチャーシュー、一見肉味噌に思える食べるラー油、自家製ドライトマト、刻み海苔、ゴマ、木口切りの小ネギ。きれいに並べてあるこれらをグチャーッとかき混ぜるのはためらわれるが、ほぼ均質になれば食べる準備完了だ。麺は弱縮れで幅が7mmほどの平打ち麺。モチッとしているが、中心部に芯が少し残ったような食感でほどよい歯応えもある。以前、インスタに「混ぜそばの製麺もしたいが現状ではとても手が回らず、京都の「麺屋棣鄂」さんの麺を使う」旨が投稿してあったので、後述する天気の話の時に合わせて尋ねたら、そこは変わっていないとのことだった。味付けに関しては、ゴマやナッツの香りがし、ピリ辛なことから担々麺のようでもあるが、弱いながらも酸味を感じるし、味噌の風味もあるような、ちょっとパスタを思い浮かべる、そんな複雑な味わいに仕上げてある。券売機に貼ってあったアレルギーに関する注意書きには「ゴマ、クルミ、トマト、ニンニク等を使用」と書いてあった。馬鹿舌だがそんなには外れていないようで多少安堵した。数口食べて、味は濃厚なもののパンチ力に欠けると思われたので、一緒に配膳されたおしゃれな瓶に入ったお酢を1周分ほど加えたところ、味にメリハリがついてバッチリに。途中で厨房から出てきた店主さんに「刺激が少ないので果実酢ですか?」と尋ねたら「色々混ぜた土佐酢みたいなものです。」とのこと。出汁感は感じなかったがマイルドなお酢なので、土佐酢というのもなるほどなと思うとともに、この場面で土佐酢が思い浮かぶとは、さすが料理人だと感心した。食べ終わると結構お腹がふくれていたので、麺量は180gくらいあるかもしれない。最近の混ぜそばは、ニンニクやチーズなど様々な食材を味変アイテムとして使うものが多くなったように思うが、この一杯について言えばお酢だけで十分だと思う。
 結局、後客も1人のみだったので、退店時に店主さんに聞いてみたら「気温が急に上がった先週初めからガタッとお客さんが減りました。」とのこと。この日も猛暑日になるのは確実なほど暑く、店内は冷房が利いていて快適ではあるものの、お店への道中がヘロヘロになるほど大変。猛暑の中を出かけて熱い物を食べたいかと問われれば、微妙と答えるのがまあ普通の人間だろう。そんなこともあって、「来週ぐらいから、うちも冷たいのを始めます。」と楽しみな話が店主さんからあった。冷たい麺が始まると、代わりに混ぜそばは提供中止になるらしいが、それまでの間はビールと一緒に楽しむのもよいだろう。退店後の帰り道は大変かもしれないが。

・お気に入り度:〇+

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